血液(けつえき)は何をしているのかな?
血液を介(かい)して肺で酸素(さんそ)が取りこまれ、二酸化炭素(にさんかたんそ)が体外に出ます。

静脈(じょうみゃく)
左の試験管のなかには静脈じょうみゃく)からとった血液があります。
色が黒いですね。
この試験管を空気にふれる状態で、約5分間ふります。
試験管のなかの血液の色は赤くなります。
どうして赤くなったのでしょう????????
血液のなかには、赤血球(せっけつきゅう)があります。
赤血球は、空気中の酸素とくっつき、私たちの体に、酸素を取り込む仕事をしています。
赤血球のなかにあるヘモグロビンというものが酸素をくっつけると、赤い色になります。
ヘモグロビンは、鉄(てつ)を含んでいます。酸素と鉄が反応(はんのう)すると、赤くなります。
鉄がさびる、つまり、酸素とくっつくと赤いでしょう。これと同じです。
思いだそう。
左の図のように、私たちは、肺から酸素をとりこんでいます。丸が赤血球(せっけつきゅう)を表します。体のすみずみから心臓にきた血液(静脈血)は青く表しています。肺を通過するうちに、空気の20%にあたる酸素と接します。
酸素は黄色の丸で表しています。
酸素を取り込んだ赤血球は赤くなっています。
酸素をとりこんだ動脈血は全身に酸素を運びます。心臓から勢いよく、全身に飛び出ていきます。
おや、酸素をとりこんだとき、ねずみ色の丸が肺の外に出て行きますね。これは何でしょう。????
人間は、食べた食べ物を胃と腸で分解し、人間にとって都合の良い物質に変えて、血液に取り込んでいます。
取り込んだ物質は、血液を介(かい)して色々なところに運ばれます。
運ばれた物質のうち、あるものは蓄(たくわ)えられ、あるものは酸素と反応します。その結果、エネルギーが作られ、残りは炭酸ガスと水になります。
肺は、酸素を取り込み、体でできた炭酸ガスを体外に出しているのです。
参照願います。<http://www.imb.me-h.ne.jp/~mmk-saku/K_hemo2.html
では、地球上にいる脊椎動物の半数を占める魚はどのようにして、酸素を体内に取り込んでいるのだろう???
白いアワが水に溶けた酸素を表します。実際(じっさい)は、見えません。
魚は水を口から飲み込みます。
飲み込んだ水が鰓(えら)を通る間に、溶けていた酸素が血液中に移動します。
酸素は赤血球のヘモグロビンとくっつきます。また、水と同じように、血液にも酸素がとけ込みます。
<参照:http://www.aquamuseum.net/himitu/gills.html
酸素は、ヘモグロビンに結合し、かつ水と同じように血液にも溶けます。
Hbはヘモグロビンを表します。
空気中の酸素が血液に溶ける原理は、液体が液体に溶けることと似ているようです。
哺乳動物は、この両方の酸素を体内で利用しています。
酸素を多く含んだ動脈血は、心臓から、以下に示す血管のなかを流れて、、脳(のう)、肝臓(かんぞう)、腎臓(じんぞう)かつ筋肉、骨などの組織(そしき)に運ばれます。
左心室(さしんしつ)からでた血管は、首を伝って脳に伸びます。
右のアニメは、左右の脳に伸びる血管を表しています。
  右脳 左脳
  二本の動脈は、左右の大脳にそれぞれ伸びていきます。

胸の骨を除いて、心臓を見ています。
    太い動脈から二本にわかれた動脈はそれぞ左右の足に伸びます。
    心臓を除いて、お腹のなかを伸びる血管を示しています。