脳がどのようにできるかを調べましょう。そして、運動や知覚に関係する場所はどこかをみてみましょう。
左の写真はMRI(磁気共鳴断層撮影)で得られた脳の輪切り断面の画像です。患者さんがMRIの機械で検査を受けるとき、下の漫画に示すように、大きな穴にはいります。患者は私です。
撮影は足もとから頭をのぞくような形で行われ、写真はその形で作られます。
つまり、写真の上が顔の前面で、下が背中になり、向かって写真の左側が患者さんの右で、写真の右側が患者さんの左側になります。
脳ができるまでを、受精の段階からみてみよう。
一コマが胎生(子宮内活動)1日を表します。13コマのアニメがありますから、最後の絵が13日目の状態を表します。6コマ目に現れる内細胞塊は、心臓、肺、脳などのすべての組織の源と考えられているようです。
※絵がぼやけています。詳しいことを知りたい方は
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/life/haihu10/siryou4.pdf
をご覧ください。
この小さな空間から、一つの管が作られます。この管が脳と脊髄になります。
下記にその空間を示します。
 

胎生15日目にまわりの膜から管が作られます。

      横断面で見た場合、上の図で周りの膜が下に落ち込み、下の図のように神経管という筒ができます。
神経管は膨らみ脳に変化していきます。
心臓が動く前に
脳のもとができます。
胎生21日目、脳の原型ができます。
この後、原始的な心臓が拍動をはじめます。
 
参照元:http://www7.ocn.ne.jp/~inamura/normal/anatomy.html 参照元:http://www.yuchan.net/yuchan/dictionary/new_ikuji/brain004.html
左からみた脳 右からみた脳 形:生まれてから1〜2か月時まで少しずつ変化。
脳細胞の数:出生後1〜2か月時まで増加し、それ以降、増加しない。
大脳の神経細胞数:約140億個。
出生時の新生児の脳重量:約400g。
成人の脳重量:1200〜1400g。
脳が重くなる理由:脳細胞自身が大きくなり、細胞間のネットワークが増すためです。脳細胞数は変わりません。
顔側 顔側
黄色は前頭葉、赤色は頭頂葉、緑色は側頭葉、青色は後頭葉、紫色は小脳、橙色は脳幹をあらわします。
参照元:http://square.umin.ac.jp/sawamura/index.htm
運動と感覚
左からみた脳 前頭葉、側頭葉、頭頂葉と後頭葉はそれぞれ左右に一つずつあります。
左の脳の体運動領は、右側の手足と顔などの動きをコントロールしています。
左の脳の体知覚領は、右側の手足と顔などで感じる痛みなどの感覚をコントロールしています。
運動性言語領とは、文字通り、しゃべることを調節しています。
感覚性言語領とは、他人がしゃべることを理解するところです。
日本人は右利きが多いため、左からみた脳が描かれています。
参照元:http://wwwedu.showa-u.ac.jp/~noushi/m_anatomy2/brain_structure.html
利き腕の違いで言語に関係する場所が左脳であったり、右脳であったりするって本当ですか。
どのような基準で利き腕が決まるか、厳密なことは言えませんが、一般的に言えばこのことは本当です。右利きの99%のヒトで、自分がしゃべることと人がしゃべることを理解する場所は左脳にあります。左利きの50%のヒトでは、右脳にあります。
みんな、左の脳を守れ!!