脳を守る

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やわらかい脳は、固い骨と脳脊髄液(のうせきずいえき)という液体で守られています。

      頭の骨

       ぜんめん         そくめん

        

         あたまを上から見てみると

          http://www.yamamura-clinic.net/index.php?id=73から引用             

 

 

骨でかこまれた空間に、大脳と小脳などがおさまります。上から見た脳と、ひっり返した脳を示しました。

青くかこったあなは、脳が脊髄(せきずい)につながるためのものです。

 

 

 

アニメでは、脳と脊髄(せきずい)は、きりはなした画像になっています。

 

 

下のアニメのように、脊髄は、周りのせぼねの骨でかこまれながら、頭から下に伸び、腰(こし)の骨(ほね)の第2番目または3番目で、脊髄は終わります。

腰椎の2番目と3番目は、左の図で、赤で示しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 下のアニメは、生まれたての子供の脳の骨の表面(ひょうめん)です。

アニメで見れる白いものが、ぶよぶよしています。

大泉門です。泉門(せんもん)という、ほねがくっついていない場所があります。

子供がお母さんから生まれるとき、あたまのかたさが邪魔(じゃま)にならないよう、泉門で、ほねがおたがいに重なり合って、頭がちいさくなります。これで、お母さんから子供が出やすくなります。  

生まれた後、 大泉門は、生後10ヶ月前後から縮小しはじめ、生後10ヶ月〜1歳2,3ヶ月ころになると、触れても分からなくなります。個人差はありますが、2歳前後になると完全に閉鎖(へいさ)します。なお、小泉門は、生後1ヶ月ころには閉鎖します。http://plaza.umin.ac.jp/~web-hist/kotu03.htmlから引用

 さて、おかあさんのおなかにいるときに、脳は大きくなります。右上の図です。http://healthheadline.netから引用

: 頭囲は脳の大きさを反映するもので,出生時,脳の大きさは成人の25%であり,頭囲は男児33.5cm 女児33.0cm(平成12年)です。

その後、頭囲は急激に増加し、生後6か月で約42p、1歳で46p、以降3歳までは46p+年齢pとなります。

脳の大きさは3歳までに成人サイズの80%,7歳までに90%になります。

重さは、4,5歳で大人の90%になるそうです。

 

                                               

                                                                                                  

1個の受精卵(じゅせいらん)から大人になるまでに、最初の人間の脳は、終脳(しゅうのう)、間脳(かんのう)、中脳(ちゅうのう)、後脳(こうのう)と髄脳(ずいのう)の5つで構成されています。

終脳は大脳に、間脳は視床(ししょう)、視床下部と下垂体に、中脳は中脳のまま、後脳は小脳と橋に、髄脳は延髄になります。

このうち、中脳と橋と延髄の3つの部分は、大脳を支える幹にたとえることができるため、まとめて脳幹(のうかん)と呼ばれます。

脳を大別すると、大脳、間脳、脳幹(中脳と橋と延髄)と小脳の4つになります。

脳をまもるものは、骨(ほね)いがいに脳脊髄液という液体(えきたい)も関係(かんけい)します。

脳は、この脊髄液に浮いている感じです。あたかも、水の中の豆腐(とうふ)です。水の中の豆腐は、

まわりがゆれても、くずれません。脳も同じです。

 

アニメの右横の四角のボックスを、クリックすれば、すこしづつアニメがうごきます。

白い部分は、液体です。

脳脊髄液(のうせきずいえき)といわれ、無色透明(むしょくとうめい)で、弱アルカリ。

細胞成分はほとんどありません。液はおよそ110〜170mlで、5〜7時間で入れ替わります。

24時間では4〜7回ほど入れ替わると言われています。脳や脊髄を浮かべ、衝撃(しょうげき)から守るとともに 、栄養補給(えいようほきゅう)やいらないものを除去(じょきょ)する役目をしています。

 

   

黄緑色(きみどりいろ)は、脊髄(せきずい)の硬膜(こうまく)という膜を表します。

青色(あおいろ)は、脳内の硬膜です。脊髄と脳の硬膜は、つながっていません。

黄色(きいろ)は、くも膜を表します。

脳せき髄液は、このくも膜の下にあり、アニメでは、白い部分です。 300x294-74.5kB-脳脊髄液 - 脳科学辞典から転写

 

脳せき髄液の産生(さんせい)と吸収(きゅうしゅう)

側脳室、第3脳室と第4脳室にある脈絡叢(みゃくらくそう)という場所で、脊髄液は、血液から生成され、無色の液体で、組成は リンパ液とほぼ同じです。クモ膜と軟膜の間を満たす液体です。

白い矢印(やじるし)のように、生産された髄液は脳室内を満たし第4脳室から下部の正中孔、外側孔からクモ膜下腔へ でていきます。

髄液は頭蓋(とうがい)上部に回るものと脊髄に沿って下降するもの

に分かれます。

頭蓋上部にまわったものは、上矢状静脈洞 (じょうしじょうじょうみゃくどう)のクモ膜顆粒(まくかりゅう)から吸収されます。

一方、脊髄へながれた髄液は神経繊維(しんけいせんい)だけでなく、それを保護(ほご)する軟膜(なんまく)、クモ膜、 硬膜と神経も取り巻いて、組織(そしき)に出て行きます。

http://www.bbraun.jp/cps/rde/xchg/cw-bbraun-ja-jp/hs.xsl/7563.htmlから転用

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