ここでは、2018年の現在にとっては、やや古いと感じることを、取り上げました。
当時としては、早めに、PCPSを導入し、食道心エコーも九州の麻酔科としては、一番速く採用したと思います。
最後のスライドに、産褥期心筋症の症例を示しました。Afがあり、胎児を娩出する方向で、治療がすすんだようです。

果たして、これでよかったのか。ご検討願います。

 

 

 

胸壁からの心エコーを習得する前に、経食エコーを、まず始めると、理解しやすいと思いました。鮮明で、わかりやすいと思います。

 

hNPは、心房内細胞に存在するであろうと思われた物質で、宮崎医科大学の第2生化学教室の寒川先生が、構造決定されたものです。その後、治療薬ができ、その効果を診た事例でした。

LMT(左主冠動脈)の閉塞による心筋梗塞の心電図変化

自分も、過去、3例のLMTの心筋梗塞に出会った。当時3年目の内科医には、この症例の心電図は難しかったようで、3日後に、患者は死亡した。自分が経験した患者の心電図は入手できていないため、今回、持田製薬会社の医療関係者向けのサイトから引用しました。http://www.mochida.co.jp/dis/guidance/electrocardiogram/a11.html
QRSの幅が狭く、aVRの誘導でSTが上向きになった症例では、どう見ても、狭心症と判断してしまいそうです。注意が必要。

解説

心拍数は75/分の洞調律であり,QRSは幅広く心室内伝導障害の存在が疑われる。肢誘導ではI,aVR,aVLでSTが上昇し,II,III,aVFではSTが低下している。胸部誘導はV2,V3がほぼQSパターンであり,V1からV6まで高度のST上昇が見られる。

急性心筋梗塞を疑う胸痛があり,本例の心電図のようにwide QRSを呈しており,かつ広範囲の誘導でST-Tの変化が見られ責任冠動脈病変部位の推定が困難な場合は,LMT病変を考えなければならない。LMT病変による心筋梗塞は,発症直後に虚血性心臓突然死を来してしまい,病院までたどり着けないことが多い。LMT病変による心筋梗塞は入院した心筋梗塞の1~2%である。運よく病院に搬送された場合でも血行動態が急激に悪化していくことが多いので,心電図でLMT病変を疑う場合は速やかな血行再建術が必要である。本例は,緊急CAGでLMT完全閉塞を認めたため同部位にPCIを行い,さらにPCPS(経皮的心肺補助装置)を装着し,その後に緊急ACバイパス術を施行した。なお,来院時の血液検査では異常が見られないのは発症早期のためである。

図2は,ACバイパス術後の心電図である。右脚ブロックとI,aVL,V1~V5の異常Q波,すなわち側壁まで及ぶ広汎前壁中隔梗塞の所見が見られる。

LMT病変による心筋梗塞はwide QRSを呈することが多く,図1のように広範囲にST上昇が見られる場合と,図2のような右脚ブロック型を呈する場合がある。閉塞が不完全な場合には,narrow QRSで右側胸部誘導を中心に広範囲の誘導に陰性T波が見られることもある。胸痛+ショック状態でwide QRSを呈していたならばLMT病変を疑うことが肝要である。

難易度について:急性心筋梗塞の診断は比較的容易だが,責任病変部位の診断は知識がなければ少し困難。

図2. CABG後の心電図

図2. CABG後の心電図